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由緒 Honorable History
藤原豊前守宅間為遠(ふじわらぶぜんのかみたくまためとお)を祖とし、平安・鎌倉時代に王室、幕府からのご用命を受けて仏教絵画を描いた絵師集団、宅間派。
しかし13世紀末、その絵画技法は時代の変化と共に失われてしまいました。
代表作品は宇治・平等院鳳凰堂扉絵、東寺・十二天屏風、高野山大伝法院・両界曼荼羅、十六祖師影など、どれも重要文化財として皆様の厚い庇護の元、現在に至るまで存在しております。
そして数々の作品を後世に伝え一族の歴史を研究してくださった皆様のお力添えを持ちまして、現代に再び宅間派の絵画を再現するに至りました。
宅間派は中国・宋の影響を受けて抑揚のある描画を特徴とします。また国内で初めて画家の款記(かんき)を入れ、これまで伝統であった礼拝画である仏画を、鑑賞画へと変化・発展・普及させました。
仏教の空の概念を取り入れ、画として表現した宅間派の足跡は、禅を通し日本国民の精神構造にとても寄与しております。
過去の文献を紐解きそれらを研鑽し、今再び悠久の時を経てその技術を現代に蘇らせるに至りました。
その息吹と浪漫を感じて頂ければ幸いです。重ねて仏画を通して少しでも皆様の心の平安に寄り添えますよう願ます。
宅間宗家 宅間敦司

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